犬のモウショ10

今までの話を少し補うと、チベットの仏説話ではそうした運命附けられた双子転成が何らかの理由でどちらかしか輪廻出来なかったとき、その失われた一方は程なくまた転成するのだということ、そういう教えだった。それとママが妹たちを妊娠したときママは肘を付け空に向けまるで自転車を漕ぐように肘を付け腰に手をあて幾度も足を廻す動きをしたとのことだ。これはパパから聞いた。そして僕が一番関心を持った話はおばあちゃんの言う糸や布切れやその色ではなく妹の手の不具は精神的なものがその順調な生育を妨げているだけで、いつか何らかの原因でそれが克服されたならきっと良くなる、そういう類いのもので、だから今は無理して手術などしないことになったという話だった。一体いつそんな風に進むのかは神様いや仏様しか知らないことなのかもしれなかったのだけど…