犬のモウショ16もうひとつのエンデ

2010の夏は日本中どこも暑かった。その年東京に戻ったときの平均気温は30度を越えていた。パパとママはそれから少したってから予想通り離婚した。原因はパパが同じ事務所のスタッフの女性と仲が良くなったことが表面的理由だがそれだけではなかったと僕は思ってる。で僕らの身分はママサイドとなった。妹はパパ派ママ派ハッキリしないが彼女のよさは決して人に心を見せないところであり、それでもその見せるべき誰かをいじらしく待っているところだ。その時彼女の右手も開くのかな~。でも僕の関心は最早その手のなかに何があろうと関係がないという関心程度となった。そこに赤い布が奇術のようになくなっていてもそれはそれでいい。思うけどきっとママにもそのママであるおばあちゃんとの間に何かあったのだ。それが妹とママとの間にあっても何もおかしくないしむしろ普通だと考えている。歴史は繰り返すなんて本当に最近の僕は凡人並みに思考ばかりしている。この夏おばあちゃんがなくなった。会えて良かった人だと思っている。ママにしたことは誰かの胸の内にしかないのだろう。それを今は知ろうとも思わない。そう思うのはモウショの死に申し訳ない。妹と僕の時代、妹と僕との大団円はこの先のその先のさらに先にやってくると信じている。今は来年の入試に備えて勉強している。こんな下らない話を書いてる場合ではない。