三島vs福田2

息子の本読むとそのように書かれていて、あっそうかと思うのは三島さんが例の市ヶ谷でバルコニーから決起を促したが隊員から野次り倒され、部屋に戻って少し残念そうなことを言って(そこの部分は他の本に出ていた。それにしても憲法がお前たちの存在を否定してるのになぜ護る、反して共に立とうと言うのを野次込めた自衛隊員らにどこのツラ首下げて9条三項に認知を求める資格があるのだろう、腹を切る。柄谷なんて切り幅短いから本当には切腹なんてしてないと貶める。その時の三島の気持ちを元気な頃の福田が思いやる。その前提としての二人の対談が伏線だ‼覚悟を決める。事前から腹をくぐり精妙な気持ちになる。でもそんなものは嘘だ。行為の前の五秒前、その時に怯むことなく同じように堂々としておたおたせんでいるのか?それが大事なんだ、そこで男の価値とは決まるんだという三島さんに分かると応じる福田恆存。その福田がさっきの三島が演説を終えてさぁ腹を切る!その時の三島に起きた気持ちを福田恆存は(涙)なくしてソウキしえないと語ったそうだ。そう書いてある。三島は人切りなんとかの映画の役を演じたとき自分の弱気な性格が素の映画に出ていたと恥じた。福田恆存の目はそれを見抜いていただろう。でもしかし弱くて弱くてしょうがない人間であってもあの戦争の時は特攻してったんだろ。それとおんなじ立場に三島由紀夫は立ってたのかも知れずそれは美ではない恐怖かもしれなかつたけど、その気持ちをソンタクする福田さんには優しさがあったのでは友情と言えば言えるものがあったのだと思うのだ。まぁあの頃の人たちの想像力というのはイヤらしさのない良いところがあると俺は思った。