人間のパワーの落し方

今回の紅白ではヒム子が話題を上げたそうだ。彼らはサラ金の宣伝を担いでいる。いつ頃からかというと結構絶頂期の頃に始めている。大体つまらないギャグをやり、だけど金になるのかそういう仕事はと思いつつ見てたけど、それでは彼らの絶品な芸があったのはいつかと思うと、日村に限っていえばとんねるずに高価な品物をかわせられた時とか、いやそれよりもデビュー近い頃渋谷のヤンキーの女たち、それなんかに踊りか何かを教わりに行ってヤキいれられるような格好されつつも、最後は友情場面みたくなり、そこで素人と共感感じさすような出逢いを一種の芸として見せた頃のあの時代だったような気がする。なんだなぶられ芸なのかと思いつつも、そういう裸の弱虫を芸にしたのは日村が最初であとに小峠とか三四郎が続いた。こういうマゾ芸はある意味芸人として登り詰めてく時に生じる。その地点を過ぎるとなぜかしらパワーが落ちてくる。やっぱり観客というのは他人の度胸を見ているとこある。そしてどんな人間だって殴られに行くときが一番パワーがあって、それを避けたら確実にパワーが失われるものだと思う。