失われた感情をどうやって再現するか

最近二回ほどコレはあの時感じたものを幾分かでも思い返すものだと、そしてその感情は今なら同じ眞が起きても同じ種類の感情であるにしてもそれは違う表現になることが当然分かるのに、再び同じ感情のあの当時の規模での感情なのだと分かる類のそうした昔の若い頃のほぼ同じ気持ちなのだと感じられる感情なのである。それは昔見つけた小石とほぼ同じ小石を見つけたような気持ちなのである。それは自分の感情の中ばかりにあるものだとも言えない。歌を聞いていて、ココでこんなメロディーを流すように作った作者はその当時の心象としてこんな気持ちを感じて作ったんだろ、そしてその気持ちは当時は持ち得ても今はもう持っていないだろう、作者自身もその時代の時のみ感じた気持ちであり最早失って自身再現できないものだろう、でもその唯一無二の特性は本人にとっては一番大事なものであったはずなのに、いかなる人もソレを容易に失うものであり、作者すら失ったものを誰も再現できるものでもないのに、それを自分はその時代の感覚で再現できてしまったという妙な感覚なのである。そういう個性のある感情のその当時な縛られた思いというものは一体その正体、何なのであろうか。感情移入とも違う、外部にあって、しかも喪失感が大きいのに今はもう忘れ去られたもの。これが時間が正の方向に向かわず過去に向かっていく感情を引き起こす一番中心をなすものだとも思うけど、まだ二回ほどのことゆえ、いやおそらくコレからもその実体は分からずじまいになるかも知れぬという懸念がある。それは少年時代のグリーフの再現だとは少しはわかるのだが~