人界魔境の北海道2

そのイコロの森にはトマティーヤは探してもなかった。多分同じ場所には違う名前のお店があり、その店はゴールデンウィーク中はお弁当しか出さないと書いてあったがラストオーダーの時間はとうに過ぎていた。トマティーヤがないことはその付近の食物の苗とか種とか売ってる一角で尋ね聞いた。グーグルマップにあんな燦然と多くの写真入りで載っているのに呆気ないものだ閉店している。そのイコロの森は立派な建物が立つ、売店もそれなりにスタッフオンリーとかのエリアもあって、苗を育て来た客に売るそれなりに大きな施設場所だった。そこまで着くのに時間もかかり、その途中には右手に大きな湖も見えていた。道はでも細くて開発感が顕著にあった。そんなイコロの森とかは知らないが、この道は知っている。ブルックスというゴルフ場には何度か来たことがあった。最初のときはまだこのゴルフ場はJAL系列で売り出してた。文字通り会員権を当時高値で売っていたのだ。だからバブルが崩れかけた1990年代の後半にはこの一帯は開発されたのだろう。そのゴルフ場ばかりではない。道は挟んで向かいにもゴルフ場ができた。そっちの方はその後何度か名称を変えていた。ブルックスもその近辺のゴルフ場も悪いゴルフ場ではない。名門ではないがそれなりに凝っている。そうしたゴルフ場の聖地的なものがそこにはあるのだけど、なんか行くたびに林やもりの中にぽっかりと出来たゴルフ場、アクセスが心配なゴルフ場〜こんなとこにゴルフ場があるのとの心配、そんなエリアだった。イコロの森が出来たのがそれらのゴルフ場とどんな前後関係なのかは分からない。そもそもこのエリアに誰がイットウ最初に目をつけたのだろう?国道から入り込んだこんな場所に、工事だって費用が余計かかっただろう、なんせあんな細い道だもの、そんな気にさせる一角だった。イコロが森では仕方なく溜まっていたお小便をして、さてこの後どこ行って昼飯喰う?と考えた。