単千里眼老婆たちの車内会話

車内で老婆二人が仲良くでもないが大きな声で会話してた。一緒の病院にいく関係らしいが偶々乗り合わせた風のちょっと前まで他人の関係のようだった。話題は社会諸全般に及んでいた。一点をあげると昔の若い子なら銀行に入った、親らも喜んだ、でも働かされる。その頃の子供は真面目だから会社やめられず過労死になるまで働く。過労死なんて日本だけだよそんなこと。いやならやめりゃいいのに親もそうだから娘らはやめられずに会社に尽くす(そういう言葉でなかったけど)、昔は立身出世というのがあったからね、平成生まれの子は其を見ててバカだなと思ってるから、さっさとやめて好きなことやって自分でベンチャーやったりしてる。そっちの方が利口だ、発想を変えなきゃいけないよ。人工知能(AIとは言えてなかったかな)も出てくるんだしさ、企業なんて安く安く働かそうとするんだから、そんなのに昔みたいに勤めてちゃだメダよ。病院が近づいてバス降りてったけど、賢庶民兼くそ婆たちだった。言ってること特に親がそうだから子供までそうなるというとこ(まるで死ぬまで働いたのは企業側ではなくてそう生みしつけた親側の責任、あっテレビのあれって親の釈明会見?、とてもそこまで言えないこと同性だからズバッ言うの)身に染みた。そして彼女らの片方の目は文明に対する千里眼かもしれない。糖尿病らしい。早の回復を願うよ。