2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

同世代人の対話一

先日昔のボランティア団体の集まりに参加した。事務局をやってくれた校長先生を囲う集いだ。もう八十を越え今年になりガンの手術もされたそうだ。ハイの会というのはその先生の名前の一文字をとり、みんな少し若い男女が先生の言うことはハイハイと聞くとい…

犬のモウショ6

僕らが丘の上の廃墟に入ってみてから数ヶ月して何かの話でママとの間でママからあの人気のない家の怖さか不用心さの話が出た。一人では行ってはいけないとの話でであった。以前どこからか寄港した船の水夫が下の港町の飲み屋のホステスと仲良くなり、船を下…

犬のモウショ15(エンド)

1 その黒人の水夫が妹にしたことで捕まりはしたものの長期に勾留されることはなかった。パパもママもモウショが死んだことを器物損壊で告訴することをためらった。ナイフを振りかざしたことは何にかの罪にあたったのだろうがそれも微罪で処理された。何より…

ギリシャ美術についての一つの試論1

ギリシャ旅行したのはちょうど二年前だつただろうか?デルフイにもアテネから出かけていつた。糸杉の道をだらだらとすぎ深い谷の眺められる場所に出るとデルフイの渓谷が見られた。既に地図上の各建物や神殿、ぶきこ等はほとんど崩れ落ちているのだが、それ…

犬のモウショ5

僕らが移り住んでんきた北海道の町は坂の多い港街だった。町の中心のまっすぐな太い道を高く登り、振り返ると水平線が低くみえ、散歩に妹やモウショと出かけた時が夕刻だったりすると綺麗な夕陽が岩の間の海を赤く染めてることもあった。そんなとき妹はモウ…

魔都ロンドンの真実に迫る❗(笑)3

河上肇から始めますか。河上が近くのロンドンの墓地に行って持った感想というのは日本の墓地との違いからきたことで、それがわたしには前から引っかかつていました。河上は書く、これらの墓地は最近の死者のものか花に飾られ、今しがた訪れてる様子がありあ…

魔都ロンドンの真実に迫る❗(笑)2イギリスの合理主義と伝統主義の狭間について

なんかロンドンに来ると落ち着くんですよね、これは大都市でも東京とは違うんだな~もっともっと日本人に知らない街だし知らない言葉だし知らない風景なはずなのに、これって要するに人情というやつかしら、知ってる知ってるこの人情、どうしてここにあるん…

犬のモウショ4

妹には弟がいた。僕の弟とも言うべきなのかもしれない。ママが妊娠したときパパは今度僕らは5人家族になるみたいな話をしたことがある。でも出産が近づいて慌しくなったときおばあちゃんからなんかそうではないみたいな話を聞いた。両親が話さないことを祖母…

池田くんマイウェイ1

池田清吉が六十も過ぎ子供らに突然再婚を口にしたとき、みなは正直びっくりした。さらに清吉が嫁にしたいと連れてきた女性を紹介すると子供らは更に驚いた。「これはお前らのおかんとは違う。わいの嫁だけや」との紹介も可笑しかったが、「心配するな」の言…

中国人の自然志向2

最近の中国の国民の海外旅行政策の変化で若い男女ペアが日本を訪れる。その行き先は京都や東京など新旧を代表する都市だ。しかし黒部ルートとかも中国人はお気に入りらしい。直接聞いたわけではないから分からないが黒部などはダムの眺めなのかあんなダムが…

堀米庸三と札幌2

東京に戻り東大に勤め始めた頃の一シーンを書いた文章のなかに札幌の記憶に関するものがある。堀米さんが日本橋の今もあるか知らぬがぼなーるという喫茶店を訪れる。ボナールはフランスの画家で昔は結構流行った。ボナール自身は素朴な人で長年連れ添った嫁…

中国人の持つ自然志向1

百度という地図マップは中国に旅行する際には必需品である。彼の地ではGoogleマップは使えない。それで百度を使わざるを得なくなる。 その百度地図は日本にも使える。或いはヨーロッパで使えるのかもしれないがヨーロッパはGoogleマップで十分なので百度地図…

安倍首相の「こういう人たち」

アキバで安倍さんが選挙応援演説してる際に安倍やめろ的コールするその彼ら或いは集団にたいしこういう人たちに負けるわけはいかない。自民党はそういうことはしない…とのたまわった事件?について色んな見方ができるのだと知った。これを安倍さんが首相とし…

堀米庸三と札幌1

1東大の西洋史の教授だった堀米庸三先生(以下敬愛の気持ちは変わりませんが敬称は略します。というか恩師でもない人を取り上げるのは基本的に失礼なのかもしれないし、しかし何となく心ひかれるのは堀米先生が北海道を贔屓にしているのをやはりよしとする気…