北方のカラマーゾフ1

地方の都市に起きたアヤというか兄弟姉妹で言うと兄弟のみ、それ等の者達のこれは似てないこともない父親との葛藤をドスト閣下の表題を借題するとするのはやはり多少大袈裟な気も致す処だが最終的に描きたかったのはそこにある稀代な報復絵劇、ソレこそ自分が閉じ込められてきていた内容で、それを誤魔化そうと企てても結局はだめでそれを最後に書こうとする所から新たに始まる。それは力も無ければ何も無い、しかし行ける所まで行くしかない、充分でないのは先刻承知、ただただそんな作者の気分から始まります。