上海にて(漢字のデジタル、ひらがなのアナログ)

ホテルの朝食食べてると、中国人が漢字だけの文章読んでいる。固い感じがする。よくそれだけで文章読み取れるのかと感嘆もする。慣れてるとはいえ、要は漢字化すれば発音違うどのエリアでも通じるんだろ。結局中国文というのは世界の言語の主語述語目的語とかの区分を守り、あと適当に文法もあるんだろうが、英語でいういくつかのスペルを一漢字にしてるわけだから、一種のイコン化を昔から成し遂げてきたわけだ。大体象形文字から一つの観念を一語化したんだから漢字文字というのはある意味凄い。そこに日本人は日本語を加えた。この朝食会場に席置きの為に持ってきた文庫本から縦に流れる文章、その中の漢字以外のひらがな、それはなんか読んでください、伝えたいのです、柔らかくしてあります、が伝わってきてなんか意識の漏れを塞いでくれる。やっぱり漢字だけ文は読めない。