エフ法律事務所の圧倒的にくだらない(笑、事件簿その一

僕は地方の都市の場末で法律事務所を経営している。事務員一人の法律事務所だ。だから圧倒的に小さな法律事務所といえるだろう。あまりお客さんもついていない。その意味では今後も圧倒的に小さな事務所で有り続けるのかもしれない。大家さんが割りといい人でこのビルの下で焼き鳥屋さんをやっていた。僕に稼ぎが悪くて時々家賃を滞納しても少しの時間待ってくれていた。最上階に妻と住んでいて子どもがいなく僕を息子代わりに見立ててくれてるのかもしれないが、とてもいい人だ。圧倒的にいい人と言ってもいい。そんな周囲に囲まれた僕は圧倒的に弁護士才能がないのになぜか止めずに今日まで来ている。時々神様のこと考えたりするけど圧倒的に多い時間は女のことしか考えてない。圧倒的にだめ弁護士といえるだろう。とはいえ人並みに扱った事件も多くなった。誇れる事件なんて圧倒的に少ないけど、ほんの少し読者に紹介したくなった。圧倒的にくだらんから圧倒的に少数だろうけど案外楽しいかもしれない。さて始めよう。