男のファッションブーム今昔

昔も今も男性はファッションに関心がなかったなどということはない。自分にしたって前はさほどと思ってなかったけど、ある人にいうと貴方は以前は服装に構わなかったけど、変わりましたよね、という時期を経て来てる、少なくとも他人の目を意識仕出した時期は第三者にも分かるらしい。そういえば何となくそうかなと思うあの時はある。それは多分男性にはそうだあの頃とみんな思える時期があるのだろ。でも、ソレは関心を持ったというその時であって、その時点から徐々にセンスが磨かれた?という時期とは時間差がある気がする。

中学生高校生くらいのとき、ファッション雑誌といえばメンズクラブ。平凡パンチとかプレイボールとかPOPEYEとかあったんだろうけど、田舎から見る都会東京への羨望を含んだ視線のある先は、その方向性を与えたのはメンズクラブだった。今も雑誌あるのだろうか。三峰というのは田舎にはなかった。どこが本店かも分からないけどコレも今もあるのだろうか。行ったのは新宿紀伊國屋書店の隣位の所だった。そんな本で初めてブランドというのがあるのを教わる。デザイナーというのがいて、その人は毎年春秋くらいにデザインする。集団で作るわけでないんだ。誰もが着る服を作るというより、私はこういうの作りたいから作った、どうぞ着てください、きっとあいますよ、あえば隣の人とは大違い!そんなとこまで分かったわけではないけれど、その人の世界というブランドがきっちりあるのを教わった。三峰だったら、アレキサンダージュリアンとか?三越だったらフォーマルがらみでオスカーデラレンタ、セザラーニ。そうかGUCCIとかあの種の高級ブランド知る前に、男性服デザイナーの名前を覚えたのか。ソレもちょっと変な話だな~結局大学生の中でおしゃれな人向きなのを、少し前の年齢で雑誌を覗いていわばパクってたんだ。でも当時の意識、いわば着たい欲望の源泉は決して女の子向けではなかった。どうしてなんだろ。服は調達できても中々女の子は調達できなかったからかな。アメリカの青春ドラマなんかでは女の子とパーティーに行くネタで、家ん中で家人のアドバイス受けたりする、そういうシーンあるけど、日本男子にはそれはない。少なくとも当時はなかった。純粋にファッションに恍惚してたとしたらおかしいけど、何となく薄っすらと男の子であってもファッションが自分をチェンジさせ前向きにする力からが有ること感じてた気がする。