ギリシャ美術についての一つの試論1

ギリシャ旅行したのはちょうど二年前だつただろうか?デルフイにもアテネから出かけていつた。糸杉の道をだらだらとすぎ深い谷の眺められる場所に出るとデルフイの渓谷が見られた。既に地図上の各建物や神殿、ぶきこ等はほとんど崩れ落ちているのだが、それらの中にあった遺物は一ヶ所の美術館に安置されている。その中に兄弟の像がほぼ原型をとどめてある。孝行な兄弟の像とのことであった。どこにでもある説話かもしれないが儒教的でもある。そのせいか顔も所謂アルカイックスマイルを浮かべてるように感ずる。誰もがその像を見いっていた。