魔都ロンドンの真実に迫る❗(笑)3

河上肇から始めますか。河上が近くのロンドンの墓地に行って持った感想というのは日本の墓地との違いからきたことで、それがわたしには前から引っかかつていました。河上は書く、これらの墓地は最近の死者のものか花に飾られ、今しがた訪れてる様子がありありとしているようだと。その墓碑銘もどうこうして死んでいったお前、あのときのあのしぐさ、可愛かったなお前は!✴俺は忘れないよ、みたいな、それはin loving memory of you という定型で始まるるんだけど、そこには死者と生きてるが如く交流を図ろうとする意志があり、その気持ちはほとんど肉体的レベルにまで踏み込んでいる。死者はそこに骸で眠ってるんだろうけど、そんなの石の棺引き剥がしてでも熱い愛が発信されてる感じを、それを河上さんは書いている。肉体的或いは肉感的? あの世というのは英国国教会にもあるのだろうけど、この無意識の作為みたいな、死者への迫りかた、或いは死んでっても向こうからの照り返しみたいな死生感、その書き方に引っかかていたのです。こんな違いを書いたひと他にいるのかしら🎵そしてその気持ちは夫婦にばかりでない。死んだ娘や息子に対しても同じ情熱なのです。逆に英国のお墓は日本の墓地のようなどこそこ一族の墓では決してない。生きたとき知り合いになれた、その知った人が先に死んでったから建てたお墓なんだと書いている。それはある意味英国人の裸の心性なのかもしれないなと思いつつ、この思いかた死者への接し方は案外いい考え方でないかちょっと勇気付与してくれる考え方でないかなと思った。ぶっちゃけ誰にとつても生きてるうちが華、死んでっても知らぬ子孫に葬られてとぶらわれてどうするのさ、みたいなもんですよ言いたいことは。